日本マイクロソフトと東京都港区のサーバー運用会社との間で2012年10月30日、不正ソフトウエア利用についてサーバー運用会社が和解金1億円を日本マイクロソフトに支払うことなどを内容とする和解が成立した。日本マイクロソフトから報告を受けたコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が31日に発表した。

 このサーバー運用会社は、コミュニティーサイト運営事業者などからサーバー運用業務を受託。運用するサーバーに、データベースソフト「Microsoft SQL Server」を不正にインストールして利用していた。ACCSの不正通報窓口に情報が寄せられたことから、日本マイクロソフトと代理人弁護士が調査をしたところ、不正コピーの事実が発覚したという。

 サーバー運用会社がサービス提供のために不正ソフトを利用しているのが発覚するケースは珍しい。ACCSによると、外部から受託した業務を行っているサーバー運用会社の不正コピーについて、証拠保全手続きを経て和解に至ったのは今回が初めてだという。

[ACCSの発表資料]