写真●Dominion SXの外観(DSXB-4-M)
写真●Dominion SXの外観(DSXB-4-M)
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 ラリタン・ジャパンは2012年10月31日、複数のネットワーク機器のコンソール接続(シリアル接続)を束ね、単一のTCP/IP接続(SSH/Telnet、Webブラウザー)やシリアル接続(COM接続)を介してコンソール端末画面から集中操作できるようにするゲートウエイ装置「Dominion SX」(写真)の新機種12モデルを発表、同日販売を開始した。

 これまで国内ではモデル数を5モデルに絞って2003年から販売してきたが、今回12モデルを追加し、全17モデルのフルラインアップ構成とした。既存の5モデル(参考価格は税別、以下同)は、ローエンドの「DSX-4」(16万円)からハイエンドの「DSXA-48」(63万円)まで全域をカバーしていた。今回12モデルを追加したことで、より柔軟にモデルを選べるようになった。

 Dominion SXは、操作したいシリアル接続機器を収容するシリアルポートを、モデルに応じて最小4~最大48ポート搭載する。ポートのコネクタ形状は、モデルに応じて、RJ-45(LANのツイストペアケーブルと同じコネクタ)またはD-Sub 9ピンである。オプションとして、RJ-45とD-Sub 9ピンの変換コネクタを用意している。また、独自のピン配置の機器のために、ピン配置のドキュメントを公開している。

 一方、コンソール端末からDominion SX自身にアクセスする手段は、LANポートを介したTCP/IP接続、コンソール接続(シリアルポート接続)、電話回線を介したモデム接続、---である。モデルによっては、モデム(V.90)を内蔵する。モデムを内蔵しないモデルは、コンソール接続用のシリアルポートとは独立したモデム接続ポートを備える。

 今回追加した12モデルのうち、もっともローエンドに位置するのは「DSXB-4-M」で、参考価格は19万1200円。このモデルは、既存のローエンドモデルであるDSXB-4(16万円)に対して、内蔵モデムを追加したモデルである(その代わりに、ローカル接続用のシリアルポートを2個から1個に減らしている)。主な仕様は、シリアルポート×4、LANポート×1、ローカルポート×1、内蔵モデム×1、AC電源×1、---である。

 今回追加した12モデルのうち、もっともハイエンドに位置するのは「DSXA-48-AC」(AC電源)と「DSXA-48-DC」(DC電源)で、参考価格は68万7200円。このモデルは、既存のハイエンドモデルであるDSXA-48(63万円、AC電源)に対して、内蔵モデムを省略したモデルである(その代わりに、ローカル接続用のシリアルポートを1個から2個に増やしている)。主な仕様は、シリアルポート×48、LANポート×2、ローカルポート×2、内蔵モデム×0、電源×2、---である。