写真●GAITのスコアレポート
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 日本サード・パーティは2012年10月31日、同社が開発したITスキル評価試験「GAIT(Global Assessment of Information Technology)」を発表した。同日から日本語版と英語版の試験を正式に開始する。プロメトリックが運営する約160カ国の試験センターで、IBT(インターネット・ベースド・テスト)方式で通年実施する。

 GAITはITに関する基礎スキルを測るレベル判定型の試験。OSやデータベース、セキュリティなど7分野22カテゴリーから、全132問の選択式問題(990点満点、解答時間は52分)が出題される。試験結果は平均点と共にレーダーチャートで示される(写真)。「自分の強みや弱みを把握できる。単なる合否判定ではないため、個人のスキルアップや人材育成に生かしやすい」(佐伯康雄常務)。

 ITの基礎スキルを測る試験としては、日本国内では「情報処理技術者試験」(経済産業省が認定、情報処理推進機構が実施)の「ITパスポート」や「基本情報技術者」がある。GAITの難易度は、基本情報技術者よりやや高めのレベルとなる。「OracleやJava、WindowsなどITベンダー固有の製品・サービスに関する問題もGAITでは出題される。より実践的なスキルを評価できる」(佐伯常務)。

 受験料は8925円。ITベンダーの集合研修などで利用する場合は、個別に団体受験用の割引料金で提供する予定。日本サード・パーティは今後1年間で、全世界で累計100万人(うち日本国内で15万人)、3年後には全世界で累計1000万人の受験者獲得を見込む。「順次、欧州やアジアの主要都市で説明会を開催する。特にインドの教育市場は有望視している」と、森和昭会長兼社長は意気込みを見せる。