米東部を襲った大型ハリケーン「Sandy」の影響により複数の大手サイトが停止したと、データセンター業界関連のニュースサイト「Data Center Knowledge」をはじめとする多数の米メディア(ABC NewsNBCCNET News.comなど)が現地時間2012年10月30日に報じた。

 Data Center Knowledgeによると、ニューヨークのマンハッタン南端部にある2つのデータセンター施設が洪水に襲われ、発電機が使用不能になり停電に陥った。地元インターネットサービスプロバイダーのDatagramはマンハッタンのオフィスが浸水し、停電に備えて用意していた発電機が使えなくなった。

 このため、Datagramを使っていた「Gawker」「Gizmodo」「Buzzfeed」「Mediate」「Huffington Post」といったブログサイトやニュースサイトが10月29日午後7時ごろから停止状態に陥り始めた。BuzzfeedやGawkerは「Tumblr」にサイトを移行し、「Twitter」でも情報更新を続けた。またGizmodoは臨時サイト「Sandy 2012 Emergency Site」でSandy襲来後の様子を掲載している。

 米EE Timesによると、Sandyにより米国で少なくとも35人が死亡。カリブ海地域では死者41人と伝えられている。