米Microsoftは現地時間2012年10月30日、最新モバイルプラットフォーム「Windows Phone 8」のソフトウエア開発キット「Windows Phone Software Development Kit(SDK)8.0」を正式公開した。同社の「Download Center」サイトから入手可能。英語、日本語のほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語に対応する。

 Windows Phone SDK 8.0は、前日に正式発表したWindows Phone 8(関連記事)と従来バージョン「Windows Phone 7.5」向けのアプリケーションとゲームの構築に必要なツールを揃えている。スタンドアロンのWindows Phone用「Visual Studio Express 2012」が付属するほか、「Visual Studio 2012」の「Professional」「Premium」「Ultimate」エディションのアドインとして動作する。

 同SDKにより、開発者は既存のスキル、知識、コードを利用して、さまざまなデバイスで使用可能な、ユーザーの期待に応えるアプリケーションを構築できる。ネイティブコードアプリケーションの作成やアプリケーション内課金もサポートし、実際の条件下でアプリケーションをテストするためのエミュレーターや追加ツールなども提供する。

 Microsoftは9月に「ダウンロード数が非常に多いアプリケーションの開発者」に限りSDKの提供を開始した(関連記事:Microsoft、Windows Phone 8 SDKを一部開発者に提供へ)。一般公開しないことに一部開発者の間では不満の声が上がったが、Microsoftは限定提供の理由として、その時点ですべてのWindows Phone 8の機能が公表されているわけではないことを挙げ、「当社の目的はWindows Phone 8の感動をできるだけ高め、搭載機が発売された際に多くの新しいユーザーを引き付けることだ」と説明していた。

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