写真1●Gesture Typing(Android公式サイトより引用)
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写真2●マルチユーザーのイメージ(Android公式サイトより引用)
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 Googleは2012年10月29日(現地時間)、Android 4.2(開発コード名Jelly Bean)の新機能を明らかにした。無線LANでテレビに映像を転送するMiracastへの対応などの新機能を備え、タブレットではマルチユーザーをサポートする。Android 4.2は同日に発表されたNexus 4とNexus 10に搭載されている(関連記事)。

 新機能の一つ「Photo Sphere」は、上下左右360度のパノラマ撮影を行える機能。さまざまな方向に向けて撮影した写真から、パノラマ画像を生成することができる。

 「Gesture Typing」は、ソフトウエアキーボード上で指を滑らせるようにキーをたどって文字を入力できる機能。辞書によりユーザーの入力したい単語を予測。単語の終わりに指を離すと、自動的にスペースが挿入される(写真1)。

 タブレット専用として提供されるマルチユーザー機能は、それぞれのユーザー専用のホームスクリーンやアプリケーションなどの環境を使用できる機能。ゲームであればそれぞれのユーアーごとにハイスコアを保存できる。ログイン/ログアウトすることなくユーザーを切り替えられるとしている(写真2)。

 Wi-Fi Allianceが策定したの映像無線伝送規格「Miracast」に対応し、AndroidデバイスからテレビなどにYouTubeやゲームなどの映像を転送できる。HDMI対応のモニターに無線LANディスプレイアダプタを接続するだけで使用できるとしている。

 「Daydream」は、デバイスがアイドル時やドックに装着している際に、スクリーンセーバーのように情報を表示する機能。Google Currentsのニュースなどを表示できる。

 通知関連では、画面の最上部からスワイプダウンすると通知を一覧できるようになった。ユーザーに必要な、天気や交通、今日の予定といった情報をまとめて表示してくれるGoogle Nowのカードと呼ぶ機能を追加。またNFC対応デバイス同士であれば、Android Beamと呼ぶ機能によりかざすだけで写真やWebページのアドレスやアプリなどを送ることができる。

 また、Android 4.2ではスワイプやタッチレスポンスなどの動きを高速化したとしている。

[Nexus 4、Nexus 10に関するGoogle公式ブログ]
[Android公式サイトに掲載された4.2の新機能