北陸朝日放送と凸版印刷は、デジタルサイネージを活用した番組連動キャンペーンパッケージを開発した。食品スーパー「マルエー」が石川県内で展開する25店舗にデジタルサイネージを設置、2012年10月5日より食品や飲料など消費財メーカー向けに本格的な提供を開始している。

 開発したキャンペーンパッケージでは、商品紹介を行う番組を制作し北陸朝日放送で放映、その放送コンテンツを流通店舗の該当商品の売り場に設置したデジタルサイネージに配信・放映する。これにより放送コンテンツと売り場を直接結びつけた新しい店頭プロモーション施策を提供し、商品の売上増を実現するとともに流通店舗での効果的な集客力向上を図る。

 北陸朝日放送と凸版印刷は、2010年からデジタルサイネージを使った店頭キャンペーンモデルの開発に取り組んできた。これまで2010年に食品スーパー、2011年にはドラッグストアで実証実験を行い、新しいモデルとして売上に直結する効果があることを確認できたという。マルエーの取り組みは、こうした結果を踏まえたものである。

 北陸朝日放送は、「美人レシピ」(生涯美人になるためには毎日の料理から。とっておきのレシピを紹介)という5分番組を週1回放送する。食品スーパー「マルエー」25店舗の売り場スペースには7インチ型のデジタルサイネージを設置している。凸版印刷が独自開発したデジタルサイネージ用のコンテンツ配信システム「コンテンツ配信クラウド」を活用して、番組を繰り返しサイネージ端末に送信する。

 北陸朝日放送と凸版印刷は今後は、デジタルサイネージの設置場所を増加させるとともに、全国の放送局や流通店舗と連携し、このプロモーションモデルの全国展開を目指す。

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