総務省は2012年10月30日、NTT東西地域会社のメタル回線接続料のさらなる適正化を目的として、算定に用いるコストなどを検証する「メタル回線のコストの在り方に関する検討会」を開催すると発表した。11月6日に第1回会合を開催する。

 加入電話や直収電話、DSL(非対称デジタル加入者線)サービスなど、メタル回線を使う通信サービスの契約者数は年々減少する傾向にある。需要減少によりNTT東西がメタル回線を他事業者に貸し出す際の接続料は上昇する傾向にある。

 こうした状況から情報通信審議会は2011年12月に、固定電話網からIP網へと通信の需要が移行する時期において、メタル回線のコスト算定のさらなる適正化が必要、とする答申をしていた。

 検討会はこの答申を踏まえて開催するもの。具体的には、(1)メタルケーブルの未利用芯線コストの扱い、(2)メタル回線の耐用年数、(3)施設保全費のメタル回線と光ファイバー回線への配分方法---などを議題に取りあげる予定である。