米Associated Press(AP)と独GfKは現地時間2012年10月29日、米Microsoftの最新OS「Windows 8」に関して共同で実施した調査の結果を発表した。それによると、今のところWindows 8は一般消費者の関心を引くことに成功していないようだ。

 Windows 8の正式リリースに先立ち、10月19~23日に米国成人1186人を対象に実施したアンケート調査で、Windows 8について聞いたことがあるか尋ねたところ、52%が「ない」と答えた。聞いたことが「ある」と答えた人でも、61%はWindows 8を搭載したデスクトップまたはノートパソコンの購入にほとんど、あるいはまったく関心がないという。

 Windows 8を搭載したMicrosoft独自のタブレット端末「Surface」についても、69%の回答者が購入意欲をほとんど、あるいはまったく見せなかった。

 Microsoftは正式リリースまでのさまざまな段階でWindows 8の情報やプレビューなどを提供してきたが、大きな反響を見せたのは主に業界アナリストや技術系ブログ、ガジェット愛好者などの間だった。消費者にWindows 8の話題を広めてもらい、Windows 8のメリットを理解してもらうには、まだ努力が必要であることを同調査は示している。Microsoftはテレビコマーシャルを含むWindows 8マーケティングキャンペーンに10億ドルを投じるとみられている。

 なお、自宅にパソコンを所有している回答者のうち80%はWindowsの旧バージョンを搭載したシステムを、12%は米Appleの「Mac」パソコンを使っていた。

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