米ヤフーは現地時間2012年10月26日、公式表明を掲載するブログ「YAHOO! POLICY BLOG」において、米マイクロソフトの「Internet Explorer 10」が個人情報管理手段「Do Not Track(DNT)」を初期設定(デフォルト)で有効としたことに改めて反発を示し、「IE10初期設定のDNT信号をYahoo!サイトでは認識しない方針」と表明した。この方針は同日付の「In Support of a Personalized User Experience」と題された投稿において発表された。

 DNTはインターネットユーザーがオンライン行動の追跡を拒否できるようにするための機能である。米連邦取引委員会(FTC)が2010年12月に提案した。しかしマイクロソフトがIE10でDNT機能を初期状態で有効とする方針が明らかになると、広告業界からは反発が相次いだ(当サイトのまとめ記事)。

 ニュースサイトAll Things Digitalが報じたところによれば、この決定は米グーグル出身で2012年7月に就いたメリッサ・マイヤーCEO(最高経営責任者)によってなされたものではないかという。ヤフーは春頃にはDNT機能のサポートに前向きな姿勢を公表したこともあったが(関連記事)、その方針が覆った可能性がある。