日本経済社は2012年10月9日、IT製品の導入に関与するビジネスマンへのアンケート調査に基づいた、IT企業のイメージランキングを発表した。情報システム部門と経営者・役員クラスの双方に対して、ハードウエア分野、ソフトウエア分野、サービス分野の企業イメージを調査した。ソフトウエア分野の経営者・役員クラスにおいて、日本IBMのソフトが1~4位を独占した。

 調査名称は「IT導入関与者調査」。定期的に実施しており、今回は2012年6月15日から6月20日までWebアンケート方式で実施した(前回はイメージランキングではなく、東日本大震災の影響をテーマに実施して2011年8月に発表)。調査対象は社員50人以上の企業・団体でIT製品/サービスの導入に関与するビジネスマン。調査対象者2062人のうち、情報システム部門(1216人)と経営者・役員クラス(279人)について、有効回答数30人以上のIT企業のデータを集計した。

 なお、それぞれの分野(情報システム部門のハードウエア分野など)のランキングは、(a)企業認知(知っているかどうか)、(b)イメージ(「信頼性が高い」など、当てはまるものを全22項目から選ぶ)、(c)情報接触(「雑誌」や「展示会・見本市」など、当てはまるものを全7項目から選ぶ)---の情報を集計して調べた。数値化に当たっては、多変量解析手法の主成分分析を行い、主成分得点を偏差値得点化して計算した。

 ハードウエア分野の結果は以下の通りである(表1、表2)。情報システム部門は、1位が富士ゼロックス、2位がシスコシステムズ、3位がキヤノン。経営者・役員クラスは、1位がキヤノン、2位がNEC、3位が富士ゼロックス。

表1●総合得点ランキング上位20位(ハードウエア分野:情報システム部門)
順位企業名部門総合得点
1富士ゼロックス複合機78.1
2シスコシステムズネットワーク機器73.1
3キヤノン複合機72.2
4富士通クライアントPC68.8
5日本IBMPCサーバー68.0
6NECクライアントPC66.7
7リコー複合機65.6
8ネットアップストレージ専用装置63.0
9パナソニッククライアントPC62.7
10日本IBMハイエンドサーバー62.4
11富士通PCサーバー61.6
12デルクライアントPC61.4
13日本ヒューレット・パッカードPCサーバー60.9
14日本ヒューレット・パッカードクライアントPC59.6
15東芝クライアントPC58.4
16EMCジャパンストレージ専用装置57.1
17レノボ・ジャパンクライアントPC56.2
18ヤマハネットワーク機器56.1
19NECPCサーバー55.7
20アライドテレシスネットワーク機器55.4
表2●総合得点ランキング上位20位(ハードウエア分野:経営者・役員クラス)
順位企業名部門総合得点
1キヤノン複合機77.4
2NECクライアントPC76.7
3富士ゼロックス複合機73.1
4リコー複合機66.7
5富士通クライアントPC65.0
6日本IBMストレージ専用装置63.7
7セイコーエプソン複合機62.6
8東芝クライアントPC61.2
9日本IBMハイエンドサーバー60.8
10パナソニッククライアントPC60.2
11デルクライアントPC59.4
12日本IBMPCサーバー59.4
13NECネットワーク機器58.6
14NTT東日本ネットワーク機器56.9
15シスコシステムズネットワーク機器56.8
16バッファローストレージ専用装置55.8
17富士通PCサーバー55.2
18NECPCサーバー55.1
19日本ヒューレット・パッカードストレージ専用装置54.4
20アイ・オー・データ機器ストレージ専用装置53.5