写真1●イスラエルMagic Software社のガイ・バーンスタインCEO
写真1●イスラエルMagic Software社のガイ・バーンスタインCEO
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 イスラエルに本社を置くMagic Softwareの日本法人であるマジックソフトウェア・ジャパンは2012年10月24日、ビジネスアプリケーション開発・実行ツールの新版「Magic xpa」を発表した。同日からWebサイトでオープンベータ版の提供を開始。正式版の出荷開始は11月26日を予定している。

 Magic xpaは、いったん開発したビジネスアプリケーションを、プラットフォームに依存せずに動作させられるのが特徴。「リポジトリ」と呼ぶデータ・ロジックを記述したデータ(メタデータ)を中核に、異種のプラットフォームで同様に動作するアプリケーションを開発できる。

 既存製品ではパソコンやサーバー用のWindows(XP、7、Server 2003など)やIBM System i(AS/400)、Windows Mobile 6.5やBlackBerryなどのOS・プラットフォームに対応してきた。新版ではこれらに加えて、米アップルのiOSと、米グーグルのAndroidに対応する。

 イスラエルから来日したガイ・バーンスタインCEO(最高経営責任者、写真1)は、「企業はモバイルデバイスに対応したビジネスアプリケーション開発の必要性に迫られている。しかし、iOSやAndroidの独自の開発手法や、保守の難しさに悩まされることが多い。ここに我々のビジネスチャンスがある」と説明した。

 一般に、Windowsなどで開発済みの社内アプリケーションをモバイルデバイスから使えるようにする場合、iOSやAndroid向けのアプリ(ネイティブアプリ)をそれぞれのOS向けのプログラミング言語(Objective CやJava)で開発する必要がある。新たなプログラミング言語を習得したり、デバイスの特性に合ったアプリを設計したりするのに多大な労力がかかる。アプリを改良するたびに、コンパイルし直して多数のデバイスに再配布する手間も無視できない。