TISは2012年10月25日、米Oracleの連結会計パッケージソフト「Oracle Hyperion Financial Management」(Oracle HFM)を、従量課金制のクラウドサービスとして提供開始した。初期導入時にユーザーに合わせたカスタマイズ/システム開発が必要になるが、TISのデータセンターにシステムを設置し、ネットワーク経由で従量課金型で利用できる。連結子会社数が多い大手および中堅企業に向く。

 価格(初期導入および従量課金)は個別対応となるが、クラウド型で提供し、かつTISによる検証済みのテンプレートを適用することによって、買取型のライセンスを使ってオンプレミスで構築/運用する場合と比べ、より初期費用を抑えられ、より短期にカットオーバーおよびシステム拡張できるとしている。

 なお、TISは2012年4月から、連結会計の業務コンサルティングやOracle HFMを用いた連結会計システムの構築などを手がけるSIサービス「TIS制管一致連結会計ソリューション for HFM」(関連記事)を提供している。今回のクラウドによるシステム提供は、Oracle HFMによるSIサービスにおいて、プラットフォームの選択肢を強化するものとなる。