伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2012年10月25日、AWS(Amazon Web Services)をインフラとして利用するシステム構築/運用サービス「cloudage CUVIC on AWS」を発表した。HPC(High Performance Computing)のように大量のサーバー/ストレージを必要とする用途に適するとしている。11月中旬に、シーティーシー・システムオペレーションズと共同で提供開始する。

 AWSをインフラとして使うことを前提とした、システム構築サービスである。サーバー/ストレージのインフラとなるAWS(EC2やS3)の設定/運用サービスと、AWSの利用料金の支払いを代行するサービスをベースとする。さらに、AWS上で動作させる業務アプリケーションの開発/運用サービスを、個別対応の受託開発で請け負う。

 サービスの料金は、以下の通り。導入/構築サービスが、AWSの設定/導入などの基本部分で、初期費用50万円(税別)から。AWS環境の稼働状況の監視や設定変更、バックアップなどの運用サービスが、1サーバー当たり月額2万円から。なお、AWSを提供する米Amazon Web Servicesへの利用料金の支払いはCTCが代行し、ユーザーは円建てで支払いできる。

 CTCでは、2008年から、同社データセンター(VMware)をインフラとして使うIaaSサービス「TechnoCUVICシリーズ」を提供している。データベース管理システムやJavaアプリケーションサーバー、負荷分散装置(仮想アプライアンス)など、システム構築に必要なミドルウエア一式をメニュー化して提供している点が特徴である。今回のAWSサービスは、同社以外のデータセンター資源を使うサービスとして新たに用意した選択肢の一つとなる。