写真●Mate タイプMCの外観
写真●Mate タイプMCの外観
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 NECは2012年10月22日、標準搭載の内蔵バッテリーで9時間駆動できることをうたうデスクトップPC「Mate タイプMC」(写真)を発表した。2012年12月中旬に出荷する。日中の労働時間の多くをバッテリーによる電源供給だけでカバーできることになる。価格(税別)は、17万2000円から。

 大容量の充電池(バッテリー)を標準で内蔵したデスクトップPCである。電気料金が安価な夜間に充電しておき、電気利用が集中する日中はバッテリーから電源を供給する、という使い方を想定している。あらかじめ指定したスケジュールでバッテリー駆動やACコンセント駆動を切り替えられる。

 バッテリーを内蔵することによって、UPS(無停電電源装置)と同様の使い方ができる。停電した際に、バッテリーの電力を使ってWindowsを休止状態に移行できるため、ACコンセントからの電源供給が絶たれてもデータを保護できる。また、本体の電源を切った状態でもUSB接続した機器の充電が可能である。

 Mate タイプMCは、企業向けデスクトップPC「Mateシリーズ」(全4モデル)のうち、もっともローエンドに位置するモデルである。4モデルの中では、省スペース(幅62×奥行292×高さ244mm)かつ省電力(CPUはCore i5)である。なお、バッテリーを内蔵したデスクトップPCとしては、2012年5月に出荷したMateシリーズのハイエンドモデル「Mate タイプME」(関連記事)に次ぐ。

 既存のバッテリー内蔵モデル(Mate タイプME)との最大の違いは、バッテリーの駆動時間である。Mate タイプMEはハイエンドモデルであるほか、バッテリーはオプション扱い(2台目のハードディスクを搭載する場所に格納)。これにより、バッテリー駆動時間は約3.1時間となる。一方、Mate タイプMCは省電力モデルであるほか、バッテリーは専用スペースに格納する大容量型。これにより、バッテリー駆動時間は「約9時間」(NEC)になる。