米Facebookは現地時間2012年10月23日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は12億6200万ドルで前年同期と比べ32%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純損益は5900万ドルの赤字(希薄化後1株当たり損失は0.02ドル)となった。前年同期は純利益2億700万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.10ドル)を計上していた。営業利益は3億7700万ドルで前年同期の4億1400万ドルから縮小した。

 株式に基づいた報酬費用などを除いた非GAAPベースでは、純利益は3億1100万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.12ドル)で、前年同期の2億7300万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.12ドル)から拡大した。営業利益は5億2500万ドルで、同4億8400万ドルから増加した。

 広告による収入は前年同期比36%増の10億8600万ドルに達し、総売上高の86%を占めた。決済システムや会費などによる収入は1億7600万ドルで前年同期と比べ13%増加した。

 月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比26%増の10億1000万人、日間アクティブユーザー数(DAU)は同28%増の5億8400万人だった。モバイル端末によるMAUは6億400万人で同61%増加した。

 Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は「毎月10億人もの人々がFacebookを使っていることを誇りに感じ、毎月6億人以上がモバイル端末からFacebookにアクセスしていることを嬉しく思う」と述べた。同氏によれば、モバイルユーザーはFacebookの使用により熱心で、今後、新たな製品の提供やプラットフォームの強化を通じてモバイルユーザーの親密度をいっそう高められるとしている。また、製品チームにおいて収益化の取り組みを深めることで、より強力かつ価値の高い企業にすると語った。

 米メディアの報道(New York Times)によると、アナリストらは当期の売上高を12億3000万ドル、特別費用を除いた1株当たり利益を0.11ドルと予測していた。予測を上回る決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で12.87%上昇し、22.01ドルを付けた。

[Facebookの発表資料(PDF文書)]