写真●Appleが発表したiMacの新モデル
写真●Appleが発表したiMacの新モデル
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 米Appleは現地時間2012年10月23日、一体型パソコン「iMac」の新モデルを発表した。ディスプレイのエッジ部がわずか5mmと薄く、「従来より40%小型化した容積の中に、高性能技術を詰め込んだ」としている。21.5インチと27インチディスプレイの2種類を用意する。

 新しいiMacはカバーガラスと液晶パネルを密着させる技術によって薄型化を実現し、反射を75%低減した。

 CPUに米Intelのクアッドコア「Core i5」、GPUに米NVIDIAの「GeForce」を採用する。標準で1TバイトのHDDを内蔵し、光学ドライブは搭載しない。

 「FaceTime HD」カメラを備えるほか、背面にSDXCカードスロット、Thunderboltポートを2基、USB 3.0ポートを4基、GビットEthernetを1基装備する。無線通信はWi-Fi(802.11a/b/g/n)やBluetooth 4.0をサポートする。

 新しいiMacでは、「Fusion Drive」と呼ぶストレージオプションを用意する。SSDの性能とHDDの容量を両立する技術で、128GバイトのSSDと1Tバイトもしくは3TバイトのHDDを組み合わせ、ファイルやアプリケーションの保存を自動管理して読み出し/書き出し速度を効率化する。

 21.5インチモデルは2.7GHzのクアッドコアCore i5搭載の場合、希望小売価格は1299ドル。2.9GHzのクアッドコアCore i5搭載では1499ドル。11月に発売する。

 27インチモデルは2.9GHzのクアッドコアCore i5搭載が1799ドル、3.2GHzのクアッドコアCore i5搭載が1999ドル。12月に出荷を開始する。

 一部のモデルでCPUをクアッドコア「Core i7」にアップグレードでき、ストレージをFusion Driveあるいは768GバイトのSSDに変更可能。

 また同社は小型デスクトップパソコン「Mac mini」の強化モデルも発表した。2.5GHzのデュアルコアCore i5、4Gバイトのメモリー、500GバイトのHDDを搭載した場合、希望小売価格は599ドル。2.3GHzのクアッドコアCore i7、4Gバイトのメモリー、1TバイトのHDDでは799ドル。2.3GHzのクアッドコアCore i7を搭載したサーバーモデルも999ドルで用意する。すでに販売を開始している。

[Appleの発表資料]

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