ヤフーとソフトバンクテレコムは2012年10月23日、店舗集客に貢献してクライアント企業の販売促進活動を支援するO2O(Online to Offline)ビジネスで協業すると発表した。ネットと実店舗を結びつけ、消費者の来店促進と購買を拡大するサービス「ウルトラ集客」を同日に開始する。新商品のサンプリングや自社店舗への集客、店頭での販促活動などの用途を見込んでいる。

 ウルトラ集客は、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」上での訴求力を生かした情報露出と、ソフトバンクテレコムが構築・運用するクーポン発券機およびクラウド上に蓄積したデータを活用したO2Oサービスである。Yahoo! JAPANのトップページを含むサービスページ上で、飲料・食品・日用品メーカーなどのクライアント企業の商品情報について告知を行い、商品への認知と関心を高めるとともに、クーポン情報などの特典を用いて実店舗への誘導を促進する。

 Yahoo! JAPAN上での告知からパソコンやスマートフォンなどで特典のバーコードを受け取った消費者は、店舗に設置されたバーコードの読み取り・発券機「CouponGATE」(クーポンゲート)からクーポンなどの特典の引換券を受け取り、レジで商品と交換できる。

 ソフトバンクテレコムは、CouponGATEを全国の大手総合スーパーをはじめ、主要なスーパーマーケットやドラッグストアなど5000を超える店舗に順次設置し、CouponGATEで収集したデータをソフトバンクモバイルの携帯電話網などを通じてクラウド上に蓄積する。蓄積された顧客属性やクーポン発券、受け取り履歴などの消費者の行動データやアンケートデータをさまざまな角度から分析し、クライアント企業に有用なマーケティングデータとしてフィードバックする。

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