写真●クラウド型パブリックコメント制度運用管理サービス「パブコメクラウドby政治山」
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図●パブコメクラウドby政治山のサービス概要
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 パイプドビッツは2012年10月22日、クラウド型の自治体向けパブリックコメント(意見公募、以下パブコメ)制度運用管理サービス「パブコメクラウドby政治山」(写真)の提供を開始した。「同様なパブリックコメント運用管理の仕組みをオンプレミスで提供しているベンダーは国内に数社あるが、クラウド上で実現したサービスは国内初」(同社)だという。

 パブコメクラウドby政治山は、条例案の登録や公開、コメント受け付け、コメント公開など自治体がパブコメ制度を運用するに当たって必要となる作業をクラウド上で一元管理できるサービス()。同社のクラウド型政治情報プラットフォーム「政治山」のサービスメニューの一つとして提供する。

 パイプドビッツによれば、最近では「開かれた行政」に対する住人の期待などからパブコメ制度を導入する自治体が着実に増えているものの、導入済み自治体の実に85パーセント(同社による402組織への電話調査に基づくデータ)がメールや郵送、FAXといった手段でコメントを受け付けている状況だという。

 同サービスを使うことにより、「一からシステムを構築する手間をかけずにクラウド上でコメントや投稿者の個人情報などを安全に管理できるようになり、紙ベースで起こりがちなデータ紛失や誤入力といった管理工程の人為的ミスや、データ入力および受け渡し作業などの負荷を軽減できる」(同社)としている。

 価格は、パブコメ制度を運用する部署に対するID・パスワードの発行数が30個までで月額5250円から。初期費用はかからない。なお、2013年3月末まではキャンペーンとして無償でサービスを試用できるようになっている。「2013年2月末までに、70自治体への無償版サービスの導入をまず目指す」(パイプドビッツ)という。