写真●日立製作所のハード/ソフト一体型製品「Hitachi Unified Compute Platform」
写真●日立製作所のハード/ソフト一体型製品「Hitachi Unified Compute Platform」
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 日立製作所は2012年10月22日、ハード/ソフト一体型の新製品「Hitachi Unified Compute Platform(UCP)」を発表した(写真)。サーバーやストレージ、ネットワークなどのハードと、仮想化ソフトや運用管理ソフトなどを組み合わせ、事前検証や基本設定を済ませた上で出荷する。また、運用手順などをまとめたテンプレートを提供する。これらにより、システムインフラの構築・運用に関する効率化を狙う。

 今回提供するのは「UCP Pro for VMware vSphere」と「UCP with OpenMiddleware」の2種類である。

 UCP Pro for VMware vSphereはIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)用のモデル。サーバーやストレージなどハードウエアを仮想化して“リソースプール”を構築できる。さらに、このリソースプールを統合管理するためのオーケストレーション機能を実装している。仮想化環境の管理ツール「VMware vCenter」を通じて、アプリケーションの稼働に必要な仮想マシンや仮想ストレージなどを効率的に展開することが可能だ。

 もう一つのUCP with OpenMiddlewareは、アプリケーションサーバー「Cosminexus」と統合システム運用管理ソフト「JP1」などをセットにしたPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)用のモデル。テンプレートに基づいて運用を自動化する「JP1/Automatic Operation」や、PaaS環境を管理する「uCosminexus Service Director」といったミドルウエアも備える。

 価格は、UCP Pro for VMware vSphereが個別見積もり、UCP with OpenMiddlewareは3371万6235円から。いずれも2012年12月25日から出荷する。