写真1●手のひらサイズLinuxボード「Raspberry Pi」 写真は256Mバイト版の旧モデル。新モデルも外観はほぼ同じ
写真1●手のひらサイズLinuxボード「Raspberry Pi」 写真は256Mバイト版の旧モデル。新モデルも外観はほぼ同じ
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写真2●新モデルでは中央にあるチップに刻印されたコード中に「4G」という文字列が含まれている
写真2●新モデルでは中央にあるチップに刻印されたコード中に「4G」という文字列が含まれている
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 アールエスコンポーネンツは2012年10月22日、英ラズベリーパイ財団(非営利団体)が開発を進めている手のひらサイズの低価格Linuxボードコンピュータ「Raspberry Pi」(ラズベリーパイ、写真1)の後継新モデルを発売したことを発表した。価格は前モデルと同じ2950円。

 新モデルでは、本体メモリー(RAM)容量を従来の256Mバイトから512Mバイトへ倍増。これにより「より負荷の高いプログラムを実行できるようになるほか、グラフィカル処理もスムーズになる」(同社)という。CPUとしてARMベースの「Broadcom BCM2835」(動作周波数700MHz)を搭載している点などその他のスペックについて変更はない。モデル名(model B)も変更されていない。

 今後、同ボードを注文するユーザーに対しては自動的に新モデルが出荷されるほか、同社あるいはグループ企業である英RS Componentsのオンラインサイト経由で既に注文済みのユーザーに対しても、10月15日出荷分から追加費用なしで新モデルの方を出荷しているという。

 ユーザーが手元に届いたボードが新旧どちらのモデルかを判別するには、ボード中央付近にあるSoC(System on a Chip)表面の製造者刻印をチェックすればよい。韓国Samsung Electronics製のメモリーチップであることを示す「SAMSUNG」と書かれている下の行の文字列中に「4G」が含まれていれば512Mバイト(4Gビット)モデル(写真2)、「2G」であれば256Mバイト(2Gビット)モデルとなる。