写真1●Monaca IDE
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写真2●Monacaで開発したクロスプラットフォームアプリ
写真2●Monacaで開発したクロスプラットフォームアプリ
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 アシアルは2012年10月22日、同社のモバイルアプリ開発環境「Monaca」にWindows 8向けアプリ開発機能を追加した。Monacaは、Webブラウザー上でiOS、Android向けのクロスプラットフォームアプリが開発できる。ユーザー登録すれば無料で使用できる。

 「Webブラウザー上の『Monaca IDE』(写真1)で、一度に複数のプラットフォームに対してネイティブアプリを開発することができる(写真2)。これにより、従来の開発手法と比較して、大幅な開発期間の短縮とコスト削減が可能」(アシアル 代表取締役 田中正裕氏)とする。

 今回、Windows 8アプリをビルドする機能を追加し、パソコンでインストールおよび動作テストをすることができるテストパッケージを作成可能とした。ただし、Windowsストアに公開するためのリリースパッケージは作成できない。リリースパッケージの作成には、Visual Studio 2012が必要になる。

 Monacaは、JavaScriptとHTML5でモバイルアプリを開発できるアプリ開発・実行環境。米Adobe Systemsがオープンソースソフトウエア(OSS)として公開しているモバイルアプリフレームワークPhoneGapをベースにしている。iOSおよびAndroid向けのユーザーインタフェースなどのネイティブコンポーネントを用意することで、操作性や実行速度を改善したという。また、MonacaはOSSとして公開されており、XcodeやEclipseといったローカルの開発環境でアプリを開発することもできる。