米Appleは現地時間2012年10月23日に開催するイベントで、フルサイズのiPad新モデルを発表する可能性があると、Apple関連の情報サイト「9to5Mac」が報じた。

 Appleは先週、製品発表を示唆する10月23日開催のイベント招待状をメディア各社に送っている。同イベントでは同社が開発中とされる7.85インチのiPad、いわゆる「iPad mini」が登場するとの期待が高まっている。また、高精細ディスプレイ「Retina」を搭載した「MacBook Pro」13インチモデル、仕様を強化した「Mac mini」およびデザイン変更した「iMac」も発表するのではないかと噂されている(関連記事:Appleが10月23日にイベント開催、「iPad mini」発表か---米メディアの報道)。

 9to5Macはこれらに加え、現行モデルである9.7インチ第3世代iPad「new iPad」の強化版を用意しているとの情報を得たとしている。それによると、ストレージ容量は従来と同じ16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトの3種類。価格は据え置きで、Wi-Fi専用モデルが499ドル、599ドル、699ドル、LTE高速通信方式に対応したモデルが629ドル、729ドル、829ドル。変更点は小型コネクター「Lightning」を搭載し、現在米国とカナダでしか対応していないLTEにグローバルでサポートすること。プロセッサ、スクリーン、バッテリーなどの強化も図る。

 9to5Macが入手した最小在庫管理単位(SKU)リストはフルサイズiPadが半分を占め、残り半分にiPad小型版が記載されているとのこと。同SKUリストにおけるiPad小型版の価格は、Wi-Fi専用モデルが329ドル、429ドル、529ドル。携帯電話ネットワークに対応したモデルは、Wi-Fi専用モデルより130ドル高い459ドル、559ドル、659ドルとなっている。

 またIT系ニュースブログ「TechCrunch」はAppleのサプライチェーンに近い筋から得た情報として、小型版iPadの出荷開始を11月2日と報じている。