富士通は2012年10月19日、個人向けPCの新製品発表会を開催し、タブレットPCを含む複数のWindows 8対応製品を発表した(写真1)。
発表会に登壇した富士通執行役員常務の大谷信雄氏は、Windows 8を快適に操作するテクノロジーとして、手の動きで操作できる「ハンドジェスチャー」や視線によるスクロール機能「視線アシスト」などを紹介。富士通のPCなら「Windows 8を150%利用できる」と自信を見せた。
発表会には日本マイクロソフトの樋口泰行社長も登壇。タブレットPCにいち早く取り組んできた富士通のノウハウを高く評価し、「富士通によるWindows 8採用のタブレット製品に大きな期待を寄せている」と語った。
Windows 8対応PCの発表に先立って、富士通は独自のオンラインストレージサービス「My Cloud」を発表。無料で5Gバイトまでの容量を利用可能で、写真や文書といったファイルを、PCやスマートフォン、タブレット端末で楽しめる。音楽や動画に対応する有料版もある。
世界最薄の防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」
「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」は、10.1インチのWindows 8タブレット(写真2)。10月2日より開催されたCEATEC JAPAN 2012に参考展示したモデルで、防水・防塵機能を備える。重量は約574g、厚さは9.9mmと薄い(写真3)。富士通によるとWindows 8搭載の防水タブレットとして世界最薄であるという。防水性能はIPS5/7/8で、ステージでは電源を入れた状態で水槽に出し入れするデモも行われた。
10.1インチのIPS液晶を搭載、画面解像度は1366×768ドット。CPUとして最新のAtom Z2760(Clover Trail)を採用、メモリーは2Gバイト、SSDは64Gバイトを搭載する。インタフェースは最小限で、防水カバー内にmicroUSBやmicroSD、むき出しのヘッドフォンジャック、回転ロックボタン、音量調整ボタンなどを備える。
なお、会場の説明員によると展示機は最終的な仕様ではないとのこと。充電はクレードルへの接続が基本だが、時間はかかるもののmicroUSB経由でも充電が可能とのこと。カラーバリエーションがあるわけではないが、側面に青いラインが入っており、デザイン上のアクセントとなっている。2012年11月2日より提供を開始する。