米Googleは現地時間2012年10月18日、同年第3四半期の決算を発表した。売上高は141億100万ドルで前年同期の97億2000万ドルから45%増加した。これには5月に買収した米Motorola Mobilityの業績が反映されており、Motorola事業を除いた売上高は115億2600万ドルで前年同期比19%増となる。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は21億7600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は6.53ドル)で、前年同期の27億2900万ドル(同8.33ドル)と比べ20%減少した。営業利益は27億3600万ドルで前年同期の30億5800万ドルから縮小した。

 株式報酬関連費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は30億900万ドル(同9.03ドル)で営業利益は38億ドルとなる。前年同期はそれぞれ31億8400万ドル(同9.72ドル)と36億2900万ドルだった。

 事業別の業績を見ると、傘下のWebサイトによる売上高が77億2700万ドル(総売上高の67%)で前年同期比15%増加した。パートナーサイトからの売上高は31億3300万ドル(同27%)で同21%拡大した。米国外の売上高は61億1000万ドル(同53%)だった。

 傘下のWebサイトおよびパートナーサイトを含む広告のペイドクリック総数は前年同期と比べて約33%増加したが、クリック単価は約15%減少した。提携パートナーに支払う手数料(TAC)は約27億7000万ドルで広告収入の26%を占めた。

 Motorola事業の売上高は25億7500万ドル(総売上高の18%)で、そのうち携帯電話事業は約17億8000万ドルだった。営業損益(GAAPベース)が5億2700万ドルの赤字を計上した。

 当期末時点の正社員数は5万3546人(Motorola事業の1万7428人を含む)で、前期末時点の5万4604人から減少した。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、アナリストらはTACを除いた売上高を118億6000万ドルと見ていたが、結果は約113億3000万ドルにとどまり、特別費用を除く1株利益もアナリスト予想の10.65ドルを大きく下回った。同日は金融関係書類の印刷を手がける米R.R. Donnelley & Sonsが誤ってGoogleの承認を得ずに書類の暫定版を米国証券取引委員会(SEC)に提出したため、決算内容が取引時間中に発表される事態になった。これを受け同社の株価は約9%下落して一時取引が停止。最終的に8.01%安の695ドルで取引を終えた。

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