図●日立INSのiPhone/iPad向け業務アプリ配信基盤構築用ソフト「TiMAM」の概要(日立INSの発表資料より引用)
図●日立INSのiPhone/iPad向け業務アプリ配信基盤構築用ソフト「TiMAM」の概要(日立INSの発表資料より引用)
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 日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア(日立INS)は2012年10月18日、iOS端末(iPhoneおよびiPad)向け業務アプリケーション配信基盤を構築するためのソフトウエア「TiMAM」(ティーアイマム)を発売することを発表した。10月22日から販売を始める。「初年度に20社、販売開始後3年間の累計で100社への販売を目指す」(同社)としている。

 TiMAMは、企業が自社のモバイル端末で利用可能なアプリを管理したり一括配信したりできるようにする仕組みである、いわゆる「モバイルアプリケーションマネージメント」(MAM)というカテゴリーに属する製品。「iPhone/iPad向けの業務アプリを組織内の利用者に配信する機能に特化」(同社)することで、導入コストを低く抑えられるように配慮しているという。

 同ソフトを使ったアプリ配信システムは、ユーザー企業の社内ネットワークに設置するアプリ配信サーバーの「TiMAM/Base」と、個々のiOS端末にインストールするクライアントソフトの「TiMAM/Client」で構成する()。

 TiMAM/Clientをインストールした端末に対しては、サーバー側からアプリの追加や更新に関する情報をプッシュで通知できる。通知を受け取ったユーザーは、画面をタップするだけでアプリのインストールやバージョンアップを実行できるという。

 価格は、TiMAM/Baseがサーバー1台および100端末分のTiMAM/Clientライセンスが付属して29万8000円。TiMAM/Clientライセンスがさらに必要な場合は、端末50台分のライセンスである「TiMAM/Client CAL50」が9万8000円で購入できる(いずれも価格は税別表示)。

 なお、TiMAMの利用に当たっては、公式マーケットであるApp Storeを介さずに社内向け業務アプリをTiMAM/BaseサーバーからiOS端末に直接配信するために、米アップルの「iOS Developer Enterprise Program」への加入が別途必要になる。