インテックは2012年10月18日、アイデンティティ管理SaaSサービス「EINS/IAM(EINS/Identity and Access Management)」の提供を開始した。社内システムや各種SaaSのログインID情報を統合管理できる。価格(税別)は、初期費用が5万円から、月額費用が1ユーザー当たり300円から(契約は年単位で、最小50ユーザー)。

 同社のアイデンティティ管理ソフト「結人」および「束人」(関連記事)に準じた機能を、SaaS型で提供する。社内システムやSaaSアプリケーション(Google AppsやSalesforce.comなど)などの複数のシステムに対するログインID情報を、システム間でのデータ同期によって一元管理できるようにする。

 EINS/IAMへのID情報の登録方法や、ログイン対象システムへのID情報の反映方法は、結人/束人に準じる。具体的には、ID情報の登録は、Web画面でのCSVアップロードや、結人/束人のREST APIによる連携が可能。一方、対象システムへのID情報の反映は、LDAPやJDBCでのアクセスやCSV/XMLファイル転送、対象システムが提供/公開するREST APIでの連携、などが可能である。

 10月18日のサービス開始時点ではデータ同期/アイデンティティ管理機能に限って提供するが、2013年1月からは、結人/束人のバージョンアップに合わせて、SSO(シングルサインオン)のためのプロキシ機能も提供する。EINS/IAMを介してバックエンドのWebシステムを利用する形である。「今回のSaaSは、データ同期よりもスマートデバイスなどを対象としたアクセス認証を想定したサービス」(同社)と位置付けている。2013年1月のSSOサービスの開始時には、ID/パスワードのほかにSSLクライアント証明書も利用できるようにする。

■変更履歴
当初、1段落目と4段落目でサービス名称を「EINS/ISAM」としておりましたが、ただしくは「EINS/IAM」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/10/19 10:20]