米Amazon.comは現地時間2012年10月17日、電子書籍リーダー「Kindle」およびタブレット端末「Kindle Fire」向けの無償管理サービス「Whispercast for Kindle」を発表した。学校や組織における大規模なKindle端末導入と、関連コンテンツ購入および配布の簡素化を支援する。

 Whispercast for Kindleは、「Kindle」および「Kindle Paperwhite」(Wi-Fi専用モデル/3G対応モデル)、「Kindle Fire」および「Kindle Fire HD」(Wi-Fi専用7インチおよび8.9インチモデル/LTE対応8.9インチモデル)をサポートし、端末の各種設定やKindle向けコンテンツの使用を一元的に管理する手段を提供する。

 Kindle端末だけでなく、米Appleの「Mac」「iPad」「iPhone」やAndroid搭載端末、Windowsパソコンにも専用アプリケーションを通じて電子書籍や電子教材などのKindleコンテンツを配布できる。近いうちに、個人所有のデバイスも管理対象に追加できるようにするという。

 たとえば学校では、Whispercast for Kindleにより教員は授業で使用する教科書や教材をKindle向け電子書籍から購入し、学年やクラスごとに生徒に配布できるようになる。すべての対象端末についてパスワード保護やアクセス制限、無線接続の可否などを設定し、グループごとに設定を適用することが可能。

 また、数カ月以内に、Android用アプリケーション配信サービス「Amazon Appstore for Android」から直接アプリケーションを購入してKindle Fireファミリーに配信する機能も追加する。

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