米comScoreが現地時間2012年10月17日に公表したタブレット端末ユーザーの新聞・雑誌コンテンツ利用実態調査によると、米国ではユーザーのほぼ4割が1カ月に1度以上、新聞あるいは雑誌コンテンツを自分の端末で読んでおり、ほぼ毎日読むという人も約1割に上った。

 新聞をタブレット端末で1カ月に1度以上読んだという人は37.1%。このうち米Amazon.comの「Kindle Fire」の利用者が39.2%と最も多く、これに米Appleの「iPad」が38.3%で続いた。また新聞をタブレットでほぼ毎日読むという人は11.5%。こちらは米Barnes & Nobleの「NOOK Tablet」の利用者が13.4%で最も多く、Kindle Fireの12.8%やiPadの12.0%を上回った。

 雑誌コンテンツでは、1カ月に1度以上読んだ人は39.6%となり、新聞よりも多くなる。こちらもKindle Fireの利用者が43.9%と最も多く、iPadが40.3%でこれに続いた。

 comScoreモバイル部門のMark Donovan上級副社長は、「タブレットはニュースや情報の消費のしかたを根本的に変えつつある。消費者はパソコンやスマートフォンに比べてより長い文章を読むようになっている」としている。同氏によると新聞コンテンツの全ページビューに占めるタブレット端末の割合は7%。タブレットの普及がまだ初期段階であることを考えると目覚しい数値だと指摘している。

 この調査は米国のタブレット端末利用者、6000人を対象に2012年6~8月に実施し、3カ月間の平均値を出している。利用者を性別で見ると、新聞、雑誌ともに男性がそれぞれ57.5%、54.6%と多かった。年齢別では25~34歳の層が最も多い。

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