ドワンゴとニワンゴは2012年10月17日、両社が運営する動画サービス「niconico」の電子書籍配信サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」において出版社124社と提携し、10月24日から有料コンテンツを配信すると発表した。また、iOSアプリ「ニコニコ静画(電子書籍)」も改良し、ユーザーインタフェースの刷新やアプリ内課金に対応した。

 ニコニコ静画(電子書籍)は、電子書籍の閲覧だけでなく、ニコニコ動画ならではのコメント投稿機能により、ユーザー間で作品に対する感想や感情を共有することができるサービスとして、2011年11月8日にサービスを開始した。これまではパソコンとiOS端末向けに無料コンテンツのみ(角川BOOK☆WALKERで購入する有料作品を除く)を配信していたが、10月24日に新たに課金システムを導入し、有料コンテンツの配信を開始する。

 今回のサービス開始に伴い、ニコニコ静画(電子書籍)では、集英社、講談社、小学館、角川グループなど出版社124社の電子書籍コンテンツを配信する。配信コンテンツはコミックを中心に、ライトノベル、写真集など約3万冊以上となる。

 有料コンテンツの配信に伴い、iOS端末向けアプリ「ニコニコ静画(電子書籍)」もリニューアルし、有料コンテンツを購入できるようになる。仮想通貨「ニコ書券」によるアプリ内課金に対応した。またアプリ内の公式ストア第1弾として、集英社「ジャンプコミックストア」をオープンする。

 有料コンテンツの購入に使う仮想通貨「ニコ書券」は、額面が500ptと1000pt、2000pt、3000pt、5200pt、8500ptの6種類あり、事前にiTunesAppStoreで購入する。購入したポイントは、アプリ内のコンテンツ購入時に1pt=1円換算で利用できる。アプリではこのほか「試し読み」時のストリーミングダウンロードに対応し、データのダウンロード完了まで待たずに書籍を閲覧できるようになった。

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