京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2012年10月17日、IT資産管理・社内セキュリティツール「LanScope Cat」で知られるエムオーテックス(MOTEX、関連記事)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得額は非公表。既に株式売買契約を締結しており、11月5日付けで子会社化する。

 KCCSはMOTEXの製品と顧客網を取り込むことで、セキュリティ事業の強化を狙う。現在のセキュリティ事業の売上高は2社合計で約50億円(2013年3月期見込み)。子会社化による相乗効果で、4年後に売上高を2倍の約100億円まで増やすことを目指す。

 KCCSのセキュリティ事業ではウイルス対策やサイバー攻撃など外部からの脅威に対応する製品・サービスなどを展開している。一方のMOTEXは内部からの情報流出を防止するツールに強みがある。KCCSは今回の買収によって外部・内部双方の脅威から企業の情報を守るための製品・サービス群をそろえ、相乗効果の創出を狙う。

[KCCSの発表資料]