写真1●Cloud Days Fukuoka 2012の会場風景
写真1●Cloud Days Fukuoka 2012の会場風景
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写真2●基調講演を行ったガートナー ジャパン リサーチ部門アプリケーションズ マネージング バイス プレジデントの堀内 秀明氏
写真2●基調講演を行ったガートナー ジャパン リサーチ部門アプリケーションズ マネージング バイス プレジデントの堀内 秀明氏
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写真3●展示会場内でも来場者は熱心に情報を収集している
写真3●展示会場内でも来場者は熱心に情報を収集している
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 日経BP社が主催するクラウドコンピューティングの専門展「Cloud Days Fukuoka 2012」が2012年10月17日、福岡・博多のFFB HALLで開幕した。国内外からクラウドコンピューティングのリーディングカンパニーが参集するとあって、あいにくの空模様にもかかわらず、多くのビジネスパーソンが早くから来場、クラウドの最前線について熱心に情報収集している(写真1)。

 午前10時からの基調講演には、ガートナー ジャパン リサーチ部門アプリケーションズ マネージング バイス プレジデントの堀内 秀明氏がビッグデータの最新動向を解説。幅広い事例と豊富な調査データをひもときながら、率直な語り口でデータ分析・活用の重要性を訴えた(写真2)。

 堀内氏はベーカリーショップを展開するアンデルセンサービスの事例を紹介した。従来4時間かかっていたベーカリーの原価計算をクラウドの利用により20分にまで高速化し、キャンペーン立案などの意思決定に役立てているという。このほか大阪ガスがIT部門(情報通信部)内に10人が所属する「ビジネスアナリシスセンター」を設け、データ解析に基づく保守車両の最適配置などに取り組んでいる事例紹介もあった。堀内氏による最前線の講演を提言を会場を埋め尽くした聴衆は熱心に聞き入っていた。

 翌10月18日午前10時からの基調講演では九州大学・情報基盤研究開発センターの伊東 栄典氏が登壇。同大における学内プライベートクラウド(キャンパスクラウド)の導入経緯と運用状況について講演する。同じく10月18日午後4時からは、クラウドをテコにした地域振興を議論するパネルディスカッションもある。

 Cloud Days Fukuoka 2012は、本格的な普及期を迎えたクラウドコンピューティングの専門展。30社超が出展・協賛し、2日間で14の講演/パネルディスカッションを催す。アマゾン データ サービス ジャパン、セールスフォース・ドットコム、ニフティ、サイボウズなど、クラウドを牽引するリーディングカンパニーのキーパーソンが次々に登壇。併設の展示会と併せて、来場者の幅広い関心に応える(写真3)。

 すでに満席となったセッションもあるが、一部はまだ申し込みできる。展示会だけの参加も可能だ、特設サイトから事前登録すれば、参加費は無料となる。