様々なプラットフォームで利用できるデジタル音楽配信サービス「Xbox Music」
様々なプラットフォームで利用できるデジタル音楽配信サービス「Xbox Music」
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 米Microsoftは現地時間2012年10月14日、デジタル音楽配信サービス「Xbox Music」を発表した。10月16日よりビデオゲーム機「Xbox 360」向けに提供を開始し、その後、次期OS「Windows 8」および次期モバイルプラットフォーム「Windows Phone 8」向けにも拡大する。

 Xbox Musicでは、無償のストリーミングラジオを聞いたり、サブスクリプション方式で音楽をストリーミング再生したり、音楽を購入したりできる。同社インタラクティブエンターテインメント部門マーケティングおよび戦略担当バイスプレジデントのYusuf Mehdi氏は、「『Pandora』のようなインターネットラジオサービス、『Spotify』のような音楽ストリーミング配信サービス、『Amazon MP3』や『iTunes Store』のようなデジタル音楽販売ストアを一カ所で体験できるオールインワンの音楽サービスだ」と述べている。

 Xbox Musicは大手レコード会社などによる3000万曲の音楽カタログを用意し、1曲あるいはアルバム単位でMP3形式で購入できる。プレイリスト作成、アーティストベースのラジオステーション開設、お勧め機能の使用、音楽検索なども行える。

 Windows 8には標準音楽プレーヤーとしてXbox Musicアプリケーションが統合されるため、Windows 8搭載パソコンやタブレット端末で広告付き音楽ストリーミングを無制限で手軽に楽しめる。月額9.99ドルの「Xbox Music Pass」に登録すれば広告無しの音楽ストリーミングを好きなだけ聞けるほか、Windows 8デバイスやWindows Phone 8スマートフォン、およびXbox 360から自由に自身の音楽コレクションにアクセスし、オフライン機能も利用可能。また数万作品以上のミュージックビデオをXbox 360で無制限に視聴できる。

 Xbox 360ではコンソールアップデートを通じてXbox Musicを利用可能になる。10月26日にWindows 8(Windows RTも含む)搭載デバイス向けの提供を開始する。音楽ストリーミング配信は世界15市場で、音楽販売とXbox Music Passは世界22市場で展開する。

 また2013年には、AndroidとiOS向けXbox Musicアプリケーションも公開する予定。Xbox Music以外から購入した音楽も保存可能なクラウドストレージ機能やソーシャル機能の追加も計画しているという。

 なお無償ストリーミングを無制限で利用できるのは最初の6カ月間のみで、その後は1カ月あたり最大10時間の制限が設けられる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]