オービックビジネスコンサルタント(OBC)は2012年10月15日、業務ソフト「奉行シリーズ」のサーバー運用を代行するサービス「OBCクラウド運用サービス」を発表した。10月22日に開始する。OBCのデータセンターにサーバーを設置し、ソフトウエアの更新やサーバーの維持管理を代行する。エンドユーザーは、インターネットとSSL-VPN(仮想私設網)を介して業務ソフトを使う。

 奉行シリーズのオプションとして提供する、上位の保守サポートサービスである。前提として、奉行シリーズのソフトウエアライセンスを持っている必要がある。ここで、通常であればユーザーが用意しなければならないサーバーインフラ(データセンター、サーバー機、OSなど)を、OBCが提供する。さらに、ユーザーに代わって、ソフトウエアの更新作業や維持管理作業(バックアップや障害発生時の復旧など)を実施する。

 対象となる業務ソフトは、中規模・小規模企業向けの基幹業務パッケージ「奉行 i シリーズ」(NETWORK Edition、新ERP)と、中堅企業向けERPパッケージ「奉行V ERPシリーズ」の二つである。この一方で、売上高5億円前後の小規模法人を対象とする会計ソフト「奉行 J シリーズ」は、今回の運用代行サービスの対象外となる。

 価格例(税別)は、奉行V ERPシリーズにオプション一つを組合せて使った場合で、ライセンスと運用代行サービスの料金がそれぞれ下記のようになる。ライセンスは、パッケージソフト「勘定奉行V ERP Standard Edtion for SQL 5CAL」が160万円(保守費用は年額18万円)、オプション「セグメント管理V ERP Standard Edtion」が50万円(保守費用は年額5万円)。この場合(製品1、オプション1)のOBCクラウド運用サービスの価格(5ユーザー)は、初期費用が45万円、年額80万円。