写真●anyWarp CodeDirectorの画面
写真●anyWarp CodeDirectorの画面
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 日立ソリューションズは2012年10月15日、Androidアプリケーションのソースコードを静的解析してソフトウエア品質を高めるソフト「anyWarp CodeDirector Androidオプション」を発表した。10月16日に販売開始する。Java言語汎用の静的解析ソフト「anyWarp CodeDirector」(写真)のオプションとして提供する。

 前提となるanyWarp CodeDirectorは、Javaソースコードの品質を検査するソフトである。コーディング規約違反を自動的に検出し、人手によるレビュー(査読)費用を削減する。コーディング担当者みずからEclipseの内部でらanyWarp CodeDirectorを呼び出して診断できるほか、CVSやSubversionなどのバージョン管理システムから定期的にソースコードを抽出して診断できる。

 今回、オプションを用意し、Java言語による開発の一種であるAndroidアプリケーションに特化したコーディング規約を検出できるようにした。米Googleが公開している開発者向けガイドラインに則ったコーディング規約について診断するのに加え、使うと性能が低下する浮動小数点演算を指摘するなど、性能向上のためのルールを追加した。

 Java汎用のルール以外の、Android独自のルールの例は、以下の通り。(1)ループの条件部における非効率なメソッド呼び出しや非効率なフィールド参照を指摘するルール、(2)定数にすべきフィールドを指摘するルール、(3)非効率なアクセサ呼び出しを指摘するルール、---などである。

 価格(税込み)は、前提ソフトのanyWarp CodeDirector V7.0が、10ライセンスで105万円、今回追加したAndroidオプションが21万円。稼働OSは、各種Windows(Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008)またはCentOS 6.1。対象のJava環境は、JDK 5.0/6.0/7.0。連携可能なIDEは、Eclipse 3.3/3.4/3.5/3.6/3.7。