写真●米フォーティネット製の無線LAN搭載UTMや無線LANアクセスポイントなど(フォーティネット ジャパン/大塚商会ブース)
写真●米フォーティネット製の無線LAN搭載UTMや無線LANアクセスポイントなど(フォーティネット ジャパン/大塚商会ブース)
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 フォーティネット ジャパンは、2012年10月10日から12日にかけて東京ビッグサイトで開催されたICT関連総合展示会イベント「ITpro EXPO 2012」において、米フォーティネット製の無線LAN搭載UTM(統合脅威管理)や企業向けの高セキュリティ型無線LANアクセスポイント(AP)などの最新機器を展示した(写真)。

 展示していたのは、無線LAN搭載UTMの「FortiWiFi-40C」と「同60C」や、無線LAN APの「FortiAP-221B」など。いずれも2012年9月に国内販売を開始したばかりの新製品である。FortiWiFiは、ファイアウォールやアンチウイルス機能などを搭載した同社のUTM「FortiGate」シリーズに、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN AP機能を組み込んだ製品。FortiAP-221BをはじめとするFortiAPシリーズを束ねる無線LANコントローラーとしても機能する。

 FortiAP-221Bは、2.4GHz帯(IEEE802.11b/g/n)および5GHz帯(IEEE802.11a/n)の両周波数帯域をサポートした無線LAN AP。すべてのトラフィックをFortiGateあるいはFortiWiFiの無線LANコントローラーへ“丸投げ”(トンネリング)することでセキュリティを高められるようになっている。IEEE 802.3afに準拠したPoE(Power over Ethernet)受電機能も備えている。

 フォーティネット ジャパンによれば、「スマートフォンやタブレット端末の普及により、企業における無線LANセキュリティへの関心が日増しに高まっている。これが、UTMへ無線LAN機能を統合した製品を投入したことの背景となっている」という。

 加えて、「いわゆるSMB(Small and Medium Business)市場に属する小規模な企業や事業所などでは、専任のネットワーク管理者がいないことが多く、LAN配線の手間や管理を嫌って最初から無線LANのみを使って社内ネットワークを構築しているケースがよくある」(同社)とし、「そうした企業によるUTMのリプレース時期などを狙って販売していきたい」と意気込みを語っていた。