米ChangeWave Researchが現地時間2012年10月12日に公表した調査結果によると、北米の消費者は米Appleの新型スマートフォン「iPhone 5」の購入意向が強く、同端末に搭載されている地図アプリケーションの不具合の問題は消費行動に大きく影響しないという。

 ChangeWave Researchは北米の消費者4270人を対象に9月にアンケートを実施し、今後のiPhone 5購入の可能性について尋ねた。それによると「(可能性は)非常に高い」という回答が19%に上り、「やや高い」も13%あった。同社が前モデルの「iPhone 4S」発売時に行った同様の調査ではそれぞれの回答が10%と11.5%だったたことから、iPhone 5にはiPhone 4Sを上回る高い需要があるとChangeWave Researchは見ている。

 また情報不足や不具合があると指摘され問題となったiOS 6の地図アプリケーションについて尋ねたところ、90%人が「まったく問題ない」と答え、「非常に大きな問題」の3%、「いくらか問題がある」の6%を大きく上回った。

 iPhoneは、2世代前の「iPhone 4」発売時に電波受信性能に不具合あると指摘され、今回と同様に問題が取り沙汰された。このときのアンケートでは「まったく問題ない」という回答が64%にとどまる一方「非常に大きな問題」が7%、「いくらか問題がある」が14%あった。

 こうしたことから、ChangeWave Researchは、今回の地図アプリの問題はiPhone 4のアンテナ問題と比較して深刻度は低いとしている。またAppleはiPhone 5で従来の30ピン「Dock」コネクターに代えて小型の「Lightning」コネクターを採用したが、これについても「問題なし」とした回答が57%と大半を占めた。

[ChangeWave ResearchのWebサイト]