写真●「チームスピリット」に「スケジューラー」タブが追加され、「rakumo ソーシャルスケジューラー」とシームレスに連携
写真●「チームスピリット」に「スケジューラー」タブが追加され、「rakumo ソーシャルスケジューラー」とシームレスに連携
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 チームスピリットと日本技芸は2012年10月16日、米セールスフォース・ドットコムのPaaS「Force.com」上で構築された両社の業務アプリケーションの機能連携を発表した。チームスピリット(旧社名はデジタルコースト)は勤怠管理/プロジェクト工数管理などの機能を備える人材管理サービス「チームスピリット」を4月から提供(関連記事)、日本技芸はスケジュール管理サービス「rakumo ソーシャルスケジューラー」を8月から提供している(関連記事)。

 今回の機能連携によって、二つのサービスはユーザーから見るとシームレスに見えるようになり(写真)、例えば「チームスピリット」上に「rakumo ソーシャルスケジューラー」の行動予定を取り込み、工程管理に使うなどといったことができるようになる。また両サービスはいずれも、セールスフォース・ドットコムの「Sales Cloud」などの営業支援アプリケーション群や、企業向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Chatter」との連携機能を備える。

 日本技芸の御手洗大祐 代表取締役社長は、「両社ともForce.comネイティブでサービスを作っており、連携する部分の開発はお互いオブジェクトの情報を取りにいくといったレベルで、数日で開発できた」と説明。チームスピリットの荻島浩司 代表取締役は「お互いにForce.comを使っていることから、チームスピリットに足りなかったスケジューラ―機能との連携を容易に、しかも事前に設計思想を合わせるといったことをせずに実現できた」と述べる。

 通常の利用料金は「チームスピリット」が1アカウントあたり月額630円、初期導入費用が27万3000円、「rakumo ソーシャルスケジューラー」は1カウントあたり月額945円で初期導入費用は無料である。今回、2つのサービスを同時に申し込んだ場合、初年度利用料を1アカウントあたり月額合計1260円とするキャンペーンを実施する。また既存の「チームスピリット」のユーザーが「rakumo ソーシャルスケジューラー」を申し込んだ場合、後者の初年度利用料を1アカウントにつき月額630円とする。

 なお、チームスピリットと日本技芸は2011年にセールスフォース・ドットコムとそれぞれ資本・業務提携を締結している。