写真●EC-Orange POSで使うタブレット端末(右)、プリンターとバーコードリーダー(中央)、キャッシュドロワー(左)。画面には楽天市場と連動した在庫管理システム「楽POS」の紹介もある
写真●EC-Orange POSで使うタブレット端末(右)、プリンターとバーコードリーダー(中央)、キャッシュドロワー(左)。画面には楽天市場と連動した在庫管理システム「楽POS」の紹介もある
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 ECソリューションなどを手がけるエスキュービズムは「ITpro EXPO 2012」の会場で、タブレット端末を使うPOSシステム「EC-Orange POS」によりオンラインとオフラインをつなぐ「O2O」サービスを推進する展示を行った。楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズのブース内での展示である。

 EC-Orange POSは、iPadなどのタブレットを端末として使って、プリンターやキャッシュドロワー、バーコードリーダーなどの周辺機器と無線でつなぐことで、POSレジ機能を提供するシステム。従来型のPOSレジを導入するよりも初期費用が削減できるほか、設置スペースを取らない、端末自身を持ち運んで場所を問わず決済できる--といったメリットがある。

 EC-Orange POSの特徴の1つは、オンラインショッピングと店舗のショッピングを連携させられることにある。オンラインとオフラインでポイントを共通利用したり、オンラインの購入履歴を店舗のタブレットPOSに表示させたりといった機能を提供する。こうした機能を活用することで、「小規模の事業者や小売店でもO2Oサービスを提供できるようになる」(同社の説明員)という。

 展示では、O2Oサービスを提供するインフラとして、楽天市場の在庫管理システムとEC-Orange POSをつなぐ「楽POS」を近日中に提供することを示した(写真)。同社の説明員によれば「10月中にも提供を開始できる」とのこと。

 説明員は、「楽天市場に出店している店舗の多くは、在庫を店舗と共通化している。現状では楽天市場と店舗の在庫を連動させて確認するのは難しいが、楽POSの提供によりフュージョン・コミュニケーションズを経由して楽天市場の在庫状況を取り込めるようになり、ほぼリアルタイムに楽天市場と店舗の在庫を共通して確認できる」とその効用をアピールした。