写真1●GMOインターネットの樋口勝一氏
写真1●GMOインターネットの樋口勝一氏
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写真2●クラウドで提供されるデスクトップ環境にリモートデスクトップで接続する
写真2●クラウドで提供されるデスクトップ環境にリモートデスクトップで接続する
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写真3●iPadでWindows 8同等のデスクトップにアクセスできる
写真3●iPadでWindows 8同等のデスクトップにアクセスできる
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写真4●日本マイクロソフトの大西彰氏がWindowsストアアプリの開発を実演した
写真4●日本マイクロソフトの大西彰氏がWindowsストアアプリの開発を実演した
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 2012年10月12日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2012」において、GMOインターネットはデスクトップクラウドサービス「お名前.com デスクトップクラウド」の活用セミナーを開催した(関連記事)。

 セミナーに登壇したGMOインターネット システム本部サービス開発部の樋口勝一氏は、デスクトップクラウドについて、Windows Server 2012のHyper-Vによる仮想マシンを利用してクラウド上でデスクトップ環境を提供するサービスと説明した(写真1)。クライアントから仮想のデスクトップ環境には、リモートデスクトップで接続して利用する仕組みだ(写真2)。

 クラウド上で提供されることから、自分専用のデスクトップ環境に24時間いつでもアクセスできる点がメリット。具体的には、前回接続時の作業状態がそのまま残っているため、いつでも作業の続きに着手できることを挙げた。樋口氏自身も日常的にデスクトップクラウドを活用しており、特に「OSやアプリを立ち上げる手間が省けるのが、個人的に気に入っている」(樋口氏)と述べた。大容量のダウンロードのように、長く時間がかかる処理を仕込んでおいて放置するといった使い方も可能だ。

 また、Windows以外のOSや、古いバージョンのWindowsから最新のWindowsを利用することもメリットに挙げた。デスクトップクラウドのOSはWindows Server 2012で、画面のUIや使い勝手はWindows 8に近い。樋口氏はWindows XP世代の古いPCからデスクトップクラウドにリモートデスクトップ接続し、高画質なYouTubeの動画を快適に再生できることをデモで示した。さらに、iPadのようなタブレット端末からも最新のWindowsを利用できる(写真3)。

 デスクトップクラウドには複数のプランがあり、Windows開発者向けのプランでは「Visual Studio 2012 Professional」をインストールする。樋口氏によると、Visual Studio 2012をデスクトップクラウドで提供するのは世界でも珍しいという。これにより、最新のWindows 8をターゲットとしたWindowsストアアプリの開発にも対応できる。

 開発環境としての利用例では、日本マイクロソフトのエバンジェリスト大西彰氏がステージに登壇(写真4)。デスクトップクラウドにリモートデスクトップ接続した状態で、Visual Studio 2012とデザインツール「Blend for Visual Studio 2012」を用いて、Windowsストアアプリの開発を実演。「Windows 8環境がない開発者も、デスクトップクラウドを利用してストアアプリの開発に挑戦してほしい」(大西氏)と呼びかけた。