アイ・オー・データ機器は2012年10月12日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2012」において、市販ハードディスク装置を22台つないで、60TB(テラバイト)の大容量ドライブを実現したシステムを展示した(写真1、2)。
22台の内訳は、台形に並べたNASディスク装置「LAN DISK XR」10台、その右側にあるUSB接続型HDD「HDS-2UT」3台、「HDCA-UT」5台、さらに右に縦に並べたストレージ仮想化ソフト内蔵のNAS「HDL-Z2WSV」2台、その横のキーボード下に積んであるラックマウント型NAS「HDL-Z4WSCR」2台。これらを仮想統合して合計60TBのドライブを構成している。全体の価格は、それぞれの製品の合計で180万円程度だという。
縦に2台並べた「HDL-Z2WSV」にはオレガ製のストレージ仮想統合ソフト「VVAULT(ブイボルト)」がプリインストールされている。HDL-Z2WSVは1TBのHDDを2台搭載しており、価格は12万8000円。ここに1年分のVVAULTのライセンス料も含まれる。
アイ・オー・データ機器の説明員はデモの狙いについて、「多数のディスク装置を新規に買っていただくというよりも、むしろVVAULT付きのNAS1台を新規導入し、社内に既にあるNASやパソコン内蔵HDD、外付けHDDなどを仮想統合して有効活用する方法を提案したい」と説明する。