2012年10月12日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2012」の特別展示「働き方はあなたが変える~BYOD時代のワークスタイル革命~」で、アイ・オー・データ機器などがUltrabook向け周辺機器を出展している(関連記事)。
アイ・オー・データ機器は「Ultrabook快適化計画」コーナーで、同社のUSBデバイスサーバー機能対応の無線LANルーター「WN-AG450DGRシリーズ」を展示する(写真1、写真2)。
WN-AG450DGRシリーズは、一般的な無線LANルーターやスイッチングハブ機能の他に、USBポートを2ポート搭載する。このポートに接続したUSB機器は、「net.USB」機能によりクライアントPCから無線で利用できる。PC側ではnet.USBのクライアント機能を用いてUSB機器を接続する。USBの信号をそのまま無線で飛ばしているため、PC側ではUSB機器が提供するデバイスドライバを利用できる。この仕組みにより、ほとんどのUSBデバイスを利用できるという。
USBの性質上、複数のPCからUSBデバイスを共有することはできないが、ユーティリティで接続を切り替える排他利用であれば、複数人で活用できる。具体的な利用シーンとして「Ultrabookを持って会議室に移動した場合でも、オフィス内のUSB機器をそのまま利用できる」(ブース担当者)という事例を挙げた。
薄型のUltrabookでは搭載できるインタフェースの数にも限りがあるが、ビジネス用途では特に有線LANの需要が高いという。アイ・オー・データ機器は、今後もUltrabookを拡張するための製品に注力していくとしている。
スリープ中にファイルをアップできるクラウド型ファイル共有サービス
ウェイズジャパンは、Webブラウザを用いてファイルをアップロードできるクラウド型ファイル共有サービス「BAZA ONLINE」を出展した(写真3)。Office文書やPDF文書であれば、含まれるテキストデータからキーワードを抽出、自動的にタグ付けを行う。タグは、インクリメンタル検索による絞り込みにも対応する(写真4)。
BAZA ONLINEは名刺用のOCR機能も備える。スマートフォンなどで撮影した名刺の画像から、OCR機能でテキストを抽出。このとき、名前や住所、電話番号といった要素を自動的に識別することで、整理の手間が省けるという。
クラウド上のファイルを外部のユーザーにダウンロードさせる「共有URL」機能にも対応する。認証にはユーザー名・パスワードを利用。さらに特定の地域にいるユーザーにのみダウンロードを許可する「GPS認証」や、地図上の任意の数カ所を選択させる「マップ認証」など、独自の認証方式を備える。
BAZA ONLINEは、Ultrabook関連の技術であるインテルのアイデンティティー・プロテクション・テクノロジー(IPT)と日本ベリサインによるチップセットレベルでのワンタイムパスワードも利用できる。インテルのスマート・コネクト・テクノロジーに対応するため、スリープ中でもファイルをアップロードできる。
特別展示ではこのほか、ウィルPMインターナショナルが“仕事をテキパキこなす手法”を紹介している。同社は「行動科学マネジメント」を日本向けに提供するコンサルティングファーム。これまでの「やる気」や「結果」にフォーカスしたアプローチとは異なり、「行動」に注目したのが特徴である。
具体的には、ビジネスにおける様々な行動をブレイクダウンし、実行可能な単位に落とし込むことで、小さな成功を何度も積み重ねる仕組みとなっている。これを継続するための「リインフォース」は、結果に対する報償を非金銭的なものとすることで、成果主義的なプレッシャーを感じない動機付けを無理なく与えることができる。すでにアメリカでは600社以上が導入しており、今後は日本国内にも積極的に展開していくという。