写真1●「LightRaise 40wi」で書き込まれた内容はWeb会議システムで他のパソコンで共有できる。もちろん、こちらのパソコンからデータを編集・修正することも可能
写真1●「LightRaise 40wi」で書き込まれた内容はWeb会議システムで他のパソコンで共有できる。もちろん、こちらのパソコンからデータを編集・修正することも可能
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写真2●ホワイトボードに設置されたスタンド型「LightRaise 40wi」。離れたところからでも専用電子ペンで操作ができる
写真2●ホワイトボードに設置されたスタンド型「LightRaise 40wi」。離れたところからでも専用電子ペンで操作ができる
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 アルファーテックは、会議室の壁やホワイトボードを電子黒板として利用し、クラウド型Web会議システムで共有できるソリューションを初公開した。2012年10月10日~12日の日程で東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2012に出展したもの。

 今回展示したのは、今年9月に国内販売が開始されたばかりのカナダ・SMART社の電子黒板機能内蔵プロジェクター「LightRaise 40wi」と、アルファーテックのクラウド型Web会議システム「VM@alpha」を融合したもの。CiscoやマイクロソフトのWeb会議システムでも利用できる。

 ITpro EXPO展示会場のブースでは、ホワイトボードにプロジェクターが設置されたスタンド型LightRaise 40wiでPowerPointの資料を映し出し、専用の電子ペンで書き込むと、その内容が別途に設置されたパソコンに表示されるというデモを公開している(写真1)。同社では「発売間もなく、まだ日本に3台しかないLightRaise 40wiとWeb会議システムを融合させ、具体的なソリューションとして提案するのは初めてのこと」としている。

 今回提案されたソリューションの特徴の1つに、電子黒板機能内蔵プロジェクター「LightRaise 40wi」の機能の豊富さがある。たとえば、壁やホワイトボードに会議資料となるPowerPointやExcelのファイルを投影した際、5メートル程度離れたところからでも専用電子ペンでタッチパネルのように操作できる(写真2)。また、専用電子ペンで手書きしたメモをPDFやHTML、PowerPointファイルとして保存することも可能だ。PowerPointファイルとして保存した場合も、編集や修正ができない読み取り専用データとしてではなく、通常のPowerPointファイルとして保存されるので、他の利用者とデータを共有した際にも自由に修正や書き込みができるようになる。映し出された動画や写真への書き込みも可能だ。

 同社では「電子黒板はすでに多くの企業で利用されているが、今後は、電子黒板に書き込まれた内容をリアルタイムで共有できるシステムへのニーズが高まってくる」と見ており、年内には会議室の壁やパーティションに直接に設置して利用できるようにするモデルも提供開始する予定だ。なお、価格については、国内販売が間もないことから「現在、未定」としている。