写真1●日本ラドウェアの製品とOpenFlowによる経路制御を組み合わせたソリューションの構成図
写真1●日本ラドウェアの製品とOpenFlowによる経路制御を組み合わせたソリューションの構成図
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写真2●デモを実施しているところ。左上の画面で表示しているスイッチにDDoS攻撃対策による負荷がかかるが、一時的にトラフィックの流量が跳ね上がった後は元に戻りつつある。これは、右上の画面のDDoS攻撃対策装置の方に自動でトラフィックが流れるように経路制御したためである
写真2●デモを実施しているところ。左上の画面で表示しているスイッチにDDoS攻撃対策による負荷がかかるが、一時的にトラフィックの流量が跳ね上がった後は元に戻りつつある。これは、右上の画面のDDoS攻撃対策装置の方に自動でトラフィックが流れるように経路制御したためである
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 日本ラドウェアは2012年10月10~12日に東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2012」において、同社の提供するDDoS攻撃対策製品「DefensePro」や、ソフトウエアベースのロードバランサー「Alteon VA」と、OpenFlowによる経路制御を組み合わせたソリューションのデモを展示している。

 デモが見られる場所は、ITpro EXPO展示会場内の特設エリア「OpenFlow/SDNランド」。同社の制御用ソフト「Radware OpenFlow Service Delivery Applicatoin」(以下、SDA)と、OpenFlowのコントローラーを連携させて実現するソリューションをデモしている(写真1)。

 DDoS攻撃対策に関しては、コントローラーがOpenFlowスイッチから定期的に統計情報(フローエントリー内の「Counter」フィールドに含まれる情報)を取得。トラフィックの流量がしきい値を超えたら、「DDoS攻撃を受けている」とみなし、経路を変更するようにコントローラーからOpenFlowスイッチへOpenFlowプロトコルのメッセージを送る。メッセージを受け取ったOpenFlowスイッチは、経路をDDoS攻撃対策製品の「DefensePro」向けに切り替える(写真2)。

 負荷分散に関しては、ソフトウエアベースのロードバランサー「Alteon VA」のCPU使用率をSDAがモニタリングしている。一定の使用率を超えたら、追加でもう一つ別のインスタンスを立ち上げて、ロードバランサーを自動スケールする。この際に、SDAとOpenFlowのコントローラーが連携。新しく立ち上がったAlteon VAのインスタンスにも処理を分散するよう、コントローラーからOpenFlowスイッチにメッセージを送る仕組みだ。