長崎ケーブルメディア(NCM)、大分ケーブルテレコム(OCT)、宮崎ケーブルテレビ(MCN)、インターネットイニシアティブ(IIJ)の4社は2012年10月11日、九州地域の自治体と共同でネットワーク仮想化技術を利用した協調分散型データセンターの実証実験を2012年10月に開始すると発表した。長崎県、大分県、宮崎県、長崎市の各自治体が実験に参加する。

 この実験では、IIJとACCESSの合弁会社であるストラトスフィアのネットワーク仮想化技術を利用する。福岡、長崎、大分、宮崎の4拠点を結び、SDN(software defined network)を利用して地域クラウド基盤の構築を目指す。

ケーブルテレビ事業者は、「地域の放送・通信事業者として強調分散型データセンターを地域内外との相互協力および戦略的な連携の拠点と位置づけ、地域に密着した事業を通じ地域の産業振興につなけるとともに、地域にある情報システムの災害時の対応力強化を目指して実験に参加する」という。各自治体は、実証実験に必要なデータの提供や、利用者の立場での助言などを行う。