写真●インヴェンティット独自の方式(左)には赤い「削除ボタン」がない
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 インヴェンティットは、クラウド型MDM(Mobile Device Management)「MobiConnect」を、2012年10月10日から開催中の「ITpro EXPO 2012」に出展した。

 現在、クラウド型MDMは多数のベンダーから提供されているが、その中にあってMobiConnectはiOS搭載端末のMDM制御方式を用途に応じて選択できることに特徴を持つ。

 従来のiOS端末向けMDM仕様に従った方式(MDM構成プロファイリング)では、リモートロック・ワイプ、デバイス制限、情報取得、設定などといった機能を使えるが、エンドユーザーが勝手にセキュリティポリシーを解除できるという弱点がある。それに対してインヴェンティット独自の方式では、一部の機能を有さないものの、エンドユーザーが勝手にセキュリティポリシーを解除することができない仕組みを用意し、セキュリティを高めている。同社によると、国内のMDMベンダーとしては唯一だという(写真)。

 また、従来方式と同社独自方式を両方合わせたハイブリッド方式も用意し、ユーザー企業に利用を促している。

 MobiConnectはAndroid端末にも対応する。料金はエントリープランが1台あたり年間1800円、ベーシックプランが同2400円、スタンダードプランが同3000円。

 MobiConnectと同じ基本機能を備えたオンプレミス型MDM「IT-MOM」も用意する。セキュリティポリシーが厳しくクラウドサービスの提供を受け付けない企業や、既存のPC資産管理システムと連携させたいといった企業の要望に応える。なおIT-MOMは、NTTドコモの法人向けクラウドサービス「スマートフォン遠隔制御サービス」に採用されているという。