写真●Photo Product Partner Programにより商品化したフォトブックやTシャツの試作品を展示
写真●Photo Product Partner Programにより商品化したフォトブックやTシャツの試作品を展示
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 ITpro EXPO 2012のEagleブースでは、スマートフォンアプリにプリントプロダクト(写真関連商品)の提供機能を追加する「Photo Product Partner Program」(P4)を活用したアプリやプリントプロダクトが参考出展されている(写真)。

 P4は、フォリオが富士フイルムと共同で推進する、スマートフォンのカメラアプリとプリントサービスを連携した活動である(発表資料)。柱の一つが、カメラアプリ向けのソフトウエア開発キット(SDK)の提供。このSDKを活用して作成したアプリとP4の発注プラットフォームを通じて、フォトブックやTシャツ、マグカップなどの印刷物を販売できるようになる。このSDKは、2012年内にも一般提供される予定だ。フォリオは2012年前半から一部の開発者向けにベータ版SDKを提供し始めており、Eagleはいち早くアプリに実装した。

 同プログラムの開発背景には、スマートフォンやタブレット端末の普及と、それに伴うアプリの急増がある。一方で、アプリの収益化には苦労している開発者が多く、今回のプログラムを通じて、商品の多様化を広げようという狙いがある。アプリから注文された商品の収益の一部は、フォリオを通じてアプリ開発者に支払われる。

 フォリオは2011年12月に設立されたベンチャー企業。NTTドコモの100%子会社であるドコモ・ドットコムも出資している(発表資料)。

 Eagleもフォリオに出資しており、SDKの開発や同SDKを活用したアプリの開発を担当している。今後、国内でSDKを活用するためのセミナーおよびスクール事業を始めることを検討しているという。