写真1●マネジメントソリューションズの「ProViz5」の画面例
写真1●マネジメントソリューションズの「ProViz5」の画面例
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写真2●ProViz5ではリスク事案の危険度を自動計算し顔の表情として表現する(画面右)
写真2●ProViz5ではリスク事案の危険度を自動計算し顔の表情として表現する(画面右)
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 マネジメントソリューションズは、2012年10月10日から開催中の「ITpro EXPO 2012」で、プロジェクトマネジメントツールの「ProViz5」を展示している。同社はプロジェクトマネジメントのコンサルティングやPMO(プロジェクトマネジメント・オフィス)の支援サービスを提供する会社。

 ProViz5は基本機能として、プロジェクトの進捗管理、課題管理、リスク管理、議事録管理の機能を備える(写真1)。各種の情報を一元管理し、タスクと課題、あるいはタスクと議事録といった形で、相互にひも付けが可能。また、期日が近いタスクなどをダッシュボード画面からワンクリックで表示できる。これらの機能により、「情報が分散してプロジェクトの状態が正確に把握できないという事態が防げる」(説明員)。

 ProViz5は、システム開発プロジェクトの進捗管理に現状Excelを使っている企業を対象にしている。そのため、画面のデザインや操作体系にはExcelを参考にしたという。「プロジェクト管理にExcelを使用している企業は多い。エンドユーザーがツールを移行する際に持つ抵抗感を少しでも減らすため」(説明員)だ。

 リスクに関しては、エンドユーザーであるプロジェクトメンバーがそれぞれの事案に対して入力した「発生可能性」と「影響度」を基に、リスクの値を自動計算。危険信号を顔の表情として表示する(写真2)。課題やリスクなどを管理する際の項目には、同社のプロジェクトマネジメントのノウハウを入れたという。自社で必要とする管理項目も別途追加可能。

 ProViz5に対する問い合わせには、これからシステム開発プロジェクトを立ち上げようとするユーザー企業からの、新規の問い合わせが目立つという。「業界全体で見ると、過去10年は大規模なシステム開発プロジェクトがそれほど多くなかった。だが最近、新規システムの開発案件やシステムの更改案件が再び起きつつある。『Excelで管理しているがもっと効率的に管理したい』といった動機から、ProViz5の資料請求や問い合わせをする企業が増えてきた」(説明員)。

 ライセンス料や保守料はユーザー数や利用体系によって異なる。一例として、25ユーザーで使う場合の年間標準ライセンス料は1人当たり2万円(税別、以下同)、年間標準保守料は10万円。