写真1●9月から「ニフティクラウド」の基本料金が下がった
写真1●9月から「ニフティクラウド」の基本料金が下がった
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写真2●オプション料金も値下げ、あるいは無料化された
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写真3●東日本リージョンに西日本リージョンが加えられた
写真3●東日本リージョンに西日本リージョンが加えられた
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 2012年10月10日から12日まで都内で開催中の「ITpro EXPO 2012」のニフティのブースでは、パブリッククラウド「ニフティクラウド」で9月にエンハンストされた3つの内容について紹介している。

 1つは料金の改訂(写真1、2)。「1200社以上の顧客を数えるに至り、スケールメリットを還元できるようになった」(説明員)。サーバー料金や増設ディスクを値下げしただけでなく、一部のオプションサービスも無料化している。

 2つめは西日本リージョンの開設(写真3)。従来からある東日本リージョンに西日本リージョンを加えることで、ディザスタリカバリー対策をより強固にできるという。

 3つめはソフトウエアVPNの追加。従来からあるハードウエア型のVPN装置に加え、ソフトウエアVPNを用意した。ニフティクラウドとオンプレミスシステムを連携させるケースが増えており、それに伴いセキュリティへの関心も高まっている。「ソフトウエアVPNを用意することで、顧客はより手軽にVPNを導入することができる」(説明員)。顧客はコントロール画面からソフトウエアVPNの設定を自由に変えることが可能だという。

 2012年7月にリリースしたPaaS「ニフティクラウド C4SA」のパネルも展示している。ニフティクラウド C4SAは、複数言語・フレームワーク対応のアプリケーションプラットフォーム。サーバーを設定する必要がなく、エンジニアがすぐに使える環境を約5分で準備できるという。料金は1キャンパス(メモリー512MB、ディスク1GB)あたり月額945円から。

 「素早くアプリを制作して市場に投入し、3カ月ぐらいで拡張するか提供中止するかを決めるほどスピード感がアプリベンダーには要求される。手軽に利用できるC4SAは、そういった用途にうってつけのサービス」(説明員)。大きなプロモーションは行っていないが、口コミなどで利用者が増えているという。