写真1●日鉄日立システムエンジニアリングの「Serialnaシリアルナ」。受付用と管理用の2台のiPad端末、発券用プリンターだけで受付管理システムを構築できる
写真1●日鉄日立システムエンジニアリングの「Serialnaシリアルナ」。受付用と管理用の2台のiPad端末、発券用プリンターだけで受付管理システムを構築できる
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写真2●顧客向けのお知らせ機能。順番が近づいてくるとスマホにアラートが表示される
写真2●顧客向けのお知らせ機能。順番が近づいてくるとスマホにアラートが表示される
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 いつも混み合う病院や人気のヘアーサロンなどで、順番待ちでイライラするのはよくあること。そんな店舗の順番予約や混雑状況の確認をスマートフォンで簡単にできるアプリケーションが、2012年10月10日から東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2012展示会で紹介されている。

 これは、日鉄日立システムエンジニアリング(NHS)が今年9月にApp Storeで無料公開したiPad用受付管理アプリケーション「Serialnaシリアルナ」に新たに追加された機能で、今回が初めての公開となるという。ベータ版ではあるが、ブースではスマートフォンを使って順番予約や混雑状況の確認のほか、順番が近づいてきたことをスマートフォンに知らせてくれるアラートサービスのデモも体験できる。

 このアプリケーションは、もともと同社のスタッフがコンシューマ向けスマホアプリの開発会議の中で、「小児科に子どもを連れていくと長い時間待たされて、その間に病気がひどくなりそう。順番待ちのストレスを改善できるアプリがあれば」と発言したのが開発の契機だったという。同社ではまず、2台のiPad端末と発券用プリンター、通信用無線LANルーターだけで簡単に受付管理システムを構築できるアプリケーション「Serialnaシリアルナ」を公開し、その後、顧客のスマホ向けのアラート機能を実現するアプリケーションの開発を進めてきた。

「Serialnaシリアルナ」は、サーバーの設置や電話回線工事などが不要で、初期費用を抑えながらすぐに利用できることが特徴。同社は、病院、ヘアーサロンをはじめ携帯ショップなど「順番待ち」が多い店舗での導入を狙う。今回、顧客向けの順番予約、混雑状況確認・お知らせ機能が追加されたことで、さらに利用シーンの広がりを期待する。

 なお、同社では「Serialnaシリアルナ」の無料体験モニターを受け付け中だが、現在のところ、順番予約や混雑状況の確認できる新機能は利用できない。